サッシの施工方法について
サッシの取り付けは、建物の気密性・防水性・断熱性を左右する、重要な工程です。しかし、納まりのバリエーションや製品ごとの特性もあり、「この工程の注意点はどこだっけ?」と現場でふと迷う瞬間はありませんか?
そこで今回は、「透湿防水シート後張りのタイプ」を参考例に、サッシ施工の基本手順と、チェックポイントを9のステップでまとめました。実際の施工時にご活用ください。
※掲載している施工手順は、透湿防水シート後張りのタイプの参考例です。
1. 開口部を造る
- 以下の寸法を確認し、開口を造る。間柱・まぐさ・窓台の見付けは45mm以上、間隔は500mm以下。
- 開口部には相当の重量がかかります。開口部は窓の重さに耐えられるよう、しっかりと造る。

2. 防水処理をする
- 窓台に先張り防水シートを貼る(柱に沿って切れ目を入れ、窓台側に100mm以上折り込む。窓の下には200mm以上)。 *工務店様、ハウスメーカー様にて取付け方法の指定がある場合には、そちらに従ってください。
- 窓台端部に防水テープを貼りこむ


3. 枠を開口部に入れて中央部で振り分ける
- 室外側から枠をはめ、室内側からくさび等で固定。
- 室内側から左右のチリが均等になるよう調整し、下枠の水平を水準器で確認。必要があればかい物で調整。
- 再び室外側にまわり、下げ振りなどで縦枠の垂直、対角寸法(L1-L2=±3mm以内)を確認。『片寄せ』せず、開口の中央に枠を配置。水平・垂直と対角を必ず確認。



4. 枠のフィンを固定する
- 水平・垂直および対角が出ていることを確認したら、指定のねじ・釘で枠を固定。

5. かい物(施工調整スペーサー)を入れ、枠をねじで固定
- 柱と縦枠・上枠の隙間に適切な厚さのかい物(木材等)を入れ、ねじ止め。
- かい物の厚みが不適切だと枠が変形するので注意。
- 窓枠固定後、再度水平・垂直をチェック。


6. 下枠の固定(テラスサイズの場合)
- 垂れ下がり(前倒れ)を防止のため、テラスサイズは必ず『下枠固定フィン』をねじで固定。

7. 防水テープ(両面タイプ)貼付
- 窓枠4辺に幅75mm以上の防水テープを順番通りに貼る。
- テープは強くこすりつけてピンホールが生じないようにする。

8. 透湿防水シートの施工
- 防水テープのハクリ紙をはがしてその上から透湿防水シートを貼る(縦の重なりしろは90mm以上、4横の重なりしろは150mm以上を目安とする)。
- 下枠部には先張り防水シートの下に差し込む。

9. 下枠にある排水穴を清掃
- 下枠部分の排水穴に木屑やモルタルのカスがないか確認し、清掃

いかがでしたでしょうか?
天候や現場の状況によっては「これで大丈夫だったかな?」と不安になることもあるかと思います。特に防水まわりや垂直・水平の確認は、後からの手直しが難しい重要なポイントです。チェックリストとして、見直したりしていただければ幸いです。


























