内窓出荷

アルミサッシの特徴や近年の利用傾向について

アルミサッシは、日本においてはサッシ全体の実に9割以上を占めています。これはアルミが素材的に腐食に強い上に、金属の中では柔軟な性質を持っていて圧倒的に加工し易いという特徴を有する事から、高度成長期以降に急速に普及して既存設備として利用されている事にその理由を求める事が出来ます。

但し近年の新規建築においては、相対的にアルミサッシの採用数は低減傾向にあります。一部の国によっては州単位で、使用を控えるような政令が定められているケースもあるほどです。これはアルミサッシの熱伝導が高い故に窓自体の断熱性を損なう事、融点が低く火災時における耐久性に難が指摘される事、ガラスの改良で一応の克服はされているとは言え結露が発生し易い故に衛生面の問題も発生し易い事等が理由となっています。日本においても法律の整備によってサッシそのものの防火性･断熱性を一定以上には確保出来るようなシステムを整える一方、新規の建築については樹脂製を採用したり、アルミと他の素材を複合させたサッシを利用するケースが増加しています。

とは言えこれは一般的な窓における話であって、特殊な形状の窓においては加工のし易さというメリットを活かしたアルミサッシの利用が未だに主流となっています。開閉を前提としないFIX窓や、丸窓といった高い加工技術を要するタイプのものが該当します。これらの窓については構造上、サッシ･窓共に複層的な構造となる事が基本になります。それ故に断熱性は高まり易く、結露等の問題も克服し易いという面でのメリットも享受する事が出来ます。

また加工のし易さから総じて安価であり、定型的なものについては規格も整っている事から、DIY目的等でサッシを単体購入する場合にはやはりアルミサッシが基本となって来ます。特別な技術が無くとも他の素材のサッシよりは取り付けが行い易く、工賃が掛らなくなる事によって窓の取り付けに掛かる費用全般を圧倒的に抑えられるというメリットがあります。

そして近年は、ネット通販を介したアルミサッシの販売も増加しています。大型のサッシであっても配送サービスを受けられる事から購入がし易いですし、ネットならではの特徴として窓が嵌った状態の完成形を画像として見られるというメリットがあります。特殊形状のものを含めた取扱商品の幅もかなり広く、種々のメーカーの品が揃っている事からDIY愛好者を中心に心強い存在となっています。