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網戸の選び方とサッシの防虫対策

木造建築の一戸建てに住んでいると、住まいの湿気対策が重要です。湿度が高すぎる環境ではカビが生えやすくなります。湿気対策で効果的な方法が換気です。窓を開けて換気をすれば、室内の湿度が適切に調整されます。換気の時に気をつけたいのが虫の侵入です。虫の侵入を予防する効果が高いのが網戸です。

サッシは金属製の場合と木製の場合がありますが、いずれも室内の温度と外気温の差が大きいときに結露が発生しやすい場所です。天気の良い日に窓を開けて換気を行なうと、サッシを乾燥させる効果も得られます。結露で濡れたままの状態が続いてしまうと、サッシにもカビが生えてきます。カビの胞子は窓ガラスにも影響するようになり、ガラスの表面に黒い点々の状態でカビが繁殖することもあり、健康への影響が心配されます。

網戸を設置してあると、虫の侵入を防ぐだけでなく、屋外の埃やゴミが室内に入ってくるのを防止できます。風の強い日に窓を開けて換気を行うと、室内を乾燥させるスピードが速くなりますが、枯葉や砂埃が入ってくる可能性も高まります。網戸を設置してあれば、通気性だけを確保することができるので衛生的です。網は合成樹脂製が多いですが、金属製もあります。合成樹脂製はナイフで切断できますが、金属製はナイフで切断しにくく、不審者対策にも効果的です。合成樹脂性は消耗品なので、適切なタイミングで交換が必要になります。

網戸を利用した換気は室内の湿度調整に効果的ですが、ある程度の時間が必要になるため、防犯性が問題になります。自宅に家族がいる場合でも、長時間誰もいない状態で窓を開けて換気していると、空き巣から狙われる恐れがあります。家族がいる部屋やリビングルームであれば、目の届く範囲で換気ができますが、実際にはバスルームや洗面所のように湿気の多い場所で窓を開けることが多くなります。家の中に家族がいても、無防備な状態です。

網戸には金属製のタイプもあります。防犯性の高い施工に仕上がっているのが特徴です。施錠できるタイプもあります。通常の網戸の場合でも、サッシの窓枠に補助錠を設置して防犯性を高める工夫もできます。

夏の換気は室温調整の効果もありますので、エアコンを使用せずに窓を開けておく時間が増えやすいです。補助錠を設置しておけば、簡単な防犯対策ですが不審者が簡単には侵入できなくなります。サッシの形状によっては補助錠を設置しにくいタイプもありますので、補助錠を設置しやすく改善すると良いでしょう。