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室内建具の種類とは

かつては建具屋が採寸して室内建具を製作していました。しかし最近の洋室は建築メーカーがデザインや機能を商品化しているので、事前に用意することができます。扉は塩ビシート貼りで凹凸の少ないフラッシュ戸が一般的でしたが、扉に重厚感を出すのが好まれるようにない無垢集成剤などを貼ったものが人気です。商品化された室内建具の中のは、ハンガー吊りドアのような開閉機能があったり、防音や防火に特化したりと工夫を凝らしています。

室内建具は出入り口がどのように開閉するかで区別されます。開き戸は一般的な洋室に用いられています。一枚ドアを開閉する片開きや2枚の扉の両開き、大きさの異なる2枚の扉を開閉させる親子開きがあります。開き戸ではドアを開閉するためにスペースを準備しなければなりません。よって幅や開く方向など場所や用途に応じて調整します。廊下側に開けてしまうと廊下を歩いている人とぶつかる危険性があります。よって内開きが基本ですが、トイレでは人が倒れた時に素早く対応するため外開きにします。ドアの開く位置によっては室内の照明スイッチが押しにくくなります。

和室に採用される引き戸は、洋室でも使われるようになっています。1枚の扉を開閉するのが片引きで、2枚の扉が引き違い、壁の中に引き込むのが引き込み戸と呼ばれます。引き戸は設置するための壁が必要です。壁さえあれば横にスライドするだけなので、スペースをとることはありません。風通しも良くなるのもメリットです。部屋をつなぐ扉をそれぞれ開ければ、1つの広い部屋として使えるため、親戚が集まった時など大人数の来客があっても対応できます。開口部や引き込むスペースには耐力壁を設置することができないので、その他の方法で強化しなければなりません。

折れ戸は蝶番で扉を連結させて折りたたむことで開閉します。クローゼットなど収納スペースに適しています。メーカーが販売しているものには、扉の高さが2300mmと2000mmがあります。扉が高いタイプが多いですが、3階建てなどで天井に高さがない家では扉の高さを低くします。

リビングのドアは家族全員が使用するので、ガラス戸が選ばれます。一方、プライベートルームにはガラス無しの一般的な扉、洗面所やトイレは狭い空間でも圧迫感を与えないような小窓を付けたタイプが多く見られます。どのようなデザインにするかはインテリアや部屋の用途と見比べて検討します。