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クローゼットを使いやすくする扉の選びかた

リフォームしたい理由として収納スペースの不足を解消したいという理由を挙げる人は少なくありません。特にクローゼットを新しく作って洋服をたくさん収納できるようにしたいと考える人は多く、和室からフローリングの洋室に変えるときにはそれまで押入れとして使ってきたスペースをクローゼットに改修したいと言う意見は多いようです。押入れスペースと言うのは、もともとがたたんだ布団を収納するためのものとしての場所が基本なので、クローゼットとしてはかなり奥行きの深いスペースになります。押入れスペースを使い易い収納に変えるために、奥行きを短くしてその分部屋のスペースを広げる方法もあるのですが、和室の押入れ部分を構成している柱は、構造上取り除くことのできないものであることも多く、そのため奥行きの深い収納スペースになってしまうということも考えられます。せっかく奥行きが深くたっぷりと収納できるスペースがあるのなら、その奥行きにあわせて使いやすいように改修することを考えるのが成功の秘訣です。たとえばハンガーパイプを前後に高さを変えて2段にしてみたり、ハンガーパイプを縦に設置して取り出しやすくするといった方法なども考えられます。また、取り出しやすい扉にすることは最も大切な条件です。

通常押し入れスペースの多くは2枚の引き違いのふすまなどの扉でできています。ただしこれだと開口部分がスペースの半分になるので、クローゼットとして使うのであればちょっと中のものを取り出す際に使いにくさを感じる可能性が高いです。そのためクローゼットスペースを使いやすくするには2枚ではなく3枚あるいは4枚の引き違い扉にするのがおすすめです。扉の枚数が多くなるほどレールの厚みはその分余分に必要になりますが、開口部が広くなることで中のものを出し入れする際の利便性が確実に向上します。

使い易い収納と言うのは、たっぷりとしまうことができる広さがあることだけではなく、中にしまってあるものが一目で見渡せて、中のものを出し入れしやすいというのが最も大切です。収納不足に悩んでいる人の多くはとにかく収納のためのスペースを確保することに目が行きがちですが、ただスペースだけを広くとったとしても、結局はしまいこんでしまうものを増やすだけになってしまいます。

扉を引き戸で開口部を広く取れるものにすることで、同じスペースでも各段に出し入れしやすく使い易い収納を実現することができます。