FIX窓を取りつけるなら配置にこだわって! 確認必須の注意点3つ
FIX窓を取りつけるなら配置にこだわって! 確認必須の注意点3つ
開け閉めができない嵌め殺し窓のことを「FIX窓」といい、デザイン性や気密性の高さから人気となっています。
壁一面ガラス張りにしたり、細長い窓をいくつか並べたりと、好きなようにデザインできるのが魅力です。
ほかにも、窓からの転落防止や侵入対策など、安全性も高いなどのメリットがありますが、開け閉めできないことがかえってデメリットになることも……。
FIX窓を上手に賢く取り入れるためには、事前にいくつかの注意点をしっかりとチェックしておくことが大切です。
そこで今回は、FIX窓を取りつけるときの配置に関する注意点をご紹介します。
FIX窓を取りつける際の配置の注意点3つ
1. 換気が必要なバスルームやトイレへの配置を避ける
リラックス感を高めたいバスルームや、客人なども使用するトイレは家の中でもオシャレさを追求したいスペースですが、FIX窓を配置するのは避けましょう。
窓枠を細くすることができるFIX窓はスタイリッシュでオシャレな印象を与えてくれますが、開閉ができないため換気に使うことができません。
バスルームの湿気やトイレのニオイなどを外に逃がすことができず、不便さを感じてしまいます。
快適な住まいを手に入れるためには、外観や内装のデザイン性ばかりを重視するのではなく、利便性にも目を向けることが大切です。
バスルームやトイレに加え、水を使用する洗面所やキッチンなどもFIX窓を避けることをおすすめします。
2. 冷暖房費のコストに配慮する
壁の一面をすべてFIX窓にしたガラス張りの家は、スタイリッシュでオシャレな外観になりますが、冷暖房の費用が高額になる場合があります。
二重窓などの断熱性がある窓ガラスを使用するとはいえ、やはり壁の断熱性には及びません。
夏は外からの強い日差しが差し込んで熱気が上がり、冬は外気の影響で寒さを感じやすくなるため、冷暖房の効率が下がってしまいます。
カーテンやブラインドなどを取りつけることで、ある程度は断熱性を上げることはできますが、光熱費が割高になることを考えておきましょう。
また、台風などの悪天候のときには、飛来物によって窓ガラスが破損する恐れもあります。
FIX窓を使用したガラス張りの家をお考えの際には、シャッターを取りつけるなどの防災対策も万全にしておきましょう。
・2階や天井にFIX窓を配置した場合の掃除方法を考える
FIX窓のメリットの1つに採光性が高まるという点が挙げられますが、2階や天井にFIX窓を配置すると掃除がしにくくなるというデメリットがあります。
ホコリなどの汚れが蓄積すると、せっかくの採光性が弱まってしまうため、こまめな掃除が欠かせません。
しかし、手が届かない場所にFIX窓があると自身での掃除が困難になるため業者に依頼する必要があり、掃除のたびにお金がかかってしまいます。
FIX窓を取りつける場合には、掃除のために足場を設けたり、手が届きやすい場所を選ぶことが大切です。
FIX窓を多く取り入れた家はデザイン性が高く、オシャレで個性的な外観に仕上げることができますが、注意点もあることを事前に把握しておくことが大切です。
玄関ホールや1階のリビングなどに配置すると、明るく過ごしやすい空間を作ることができ、掃除もしやすくなります。
FIX窓の特徴をしっかりと把握して、賢い配置をしましょう。