二階の窓に面格子は必要? 取り付けるメリットとは?
二階の窓に面格子は必要? 取り付けるメリットとは?
「女性がマンションやアパートで独り暮らしをする場合、1階の部屋ではなく2階以上を選ぶ」と相場が決まっているほど、1階は危険で2階以上は比較的安心という概念が定着しています。
一軒家の防犯対策にしても、1階は厳重に対策をとっていても2階は大丈夫だろうと、安心している方も多いでしょう。
ところが泥棒にとって、ある条件が整えば、2階からの侵入は思いのほか簡単だといいます。一体、2階のどのような窓が狙われやすいのでしょうか。
また、窓の防犯対策といえば面格子が挙がりますが、これにはどの程度の防犯効果があるのでしょうか。
今回は、泥棒に狙われやすい2階の窓のタイプや面格子の必要性などについてご紹介いたします。
泥棒に狙われやすい2階窓
泥棒が建物に侵入する際に、真っ先に狙うのは窓だといわれています。
窓から泥棒が侵入する場合、無施錠を狙うケースと窓を割って入るケースの2パターンがよく見られます。手慣れた泥棒なら、窓ガラスを割って鍵を開けるのに10秒もかからないというので、気が抜けません。
そのため、窓の中でも狙われやすいと言われている、建物裏1階の人目につきにくい浴室窓やトイレ窓などは、面格子を設置する家が増えてきました。
一方、2階以上の窓はまだまだ防犯対策がされていない住宅が多いようです。
そのため、2階へ簡単にのぼれる条件が整った家の2階窓が、泥棒にとっては格好のターゲットとなるのです。
2階窓に面格子の設置をおすすめする住宅とは
泥棒が2階窓を狙おうと思う判断基準は、
・2階まで上がる足場があるかどうか
・面格子のない窓があるかどうか
・道路や周囲の家から見通しが悪いかどうか
の3点と言われています。
2階まで上がる足場とは、雨どいやエアコンの室外機、1階窓のひさしや外壁の出っ張り、植栽や物置などの、ちょっとした段差です。
小さな突起物のみで上に登りあがる「ボルダリング」をイメージすれば、泥棒にとって2階、3階に上がるのが簡単だというのもうなずけます。
また、家が軒を連ねるようにして建っている住宅密集地では、隣の家の壁やベランダなどからつたってくることさえあります。
一度、ご自宅の2階窓を外から確認し、登ってこられる経路があるかどうかを確認されるのをおすすめします。
万が一、2階の窓への経路があっても、面格子があれば泥棒の侵入防止に繋がります。
2階窓に面格子を設置することで、その住宅全体の防犯意識が高いとも判断され、泥棒の抑制にもつながるでしょう。
面格子を設置することで防犯以外にもメリットが
2階に面格子を設置することで、防犯以外にもメリットがあります。たとえば、小さい子どもがいれば、誤って転落することを防げ、安全対策になります。また、2階に多い寝室で、夜に窓を少し開けて寝たい季節もあると思います。そんな時にも面格子があれば、安心して開けることが可能です。 面格子のない2階窓がある住居でしたら、一度、防犯面とその他のメリットを含め、必要かどうかを検討されることをおすすめします。